HOMEアイドル小説目次フェイクTOP

おまけのChristmas

<天野くんの初めてのサンタクロース>
(2005.12.24メマガ掲載文)

「ナニその恰好?」
「番組で使ったヤツなんだけど、借りてきた♪」
クリスマスパーティをするからと、実家からお誘い受けて天野さんは家に来 ていた。
今のところ通い婚?家に入ってきたときの恰好が… 赤いサンタ衣装に白いヒゲ、赤い帽子。なりきってる?
「おめー、買ってきてくれたんだろ?未美ちゃんと良のクリスマスプレゼントは。」
「それはね。何が欲しいか、随分早くからリクエスト付で聞いてたからね。」
「じゃあ、この袋の中に入れろよな。」
「雅鷹のは?」
「お義父さんが用意してんの入れておいた。オレが用意したのは、雅鷹が寝てる間に枕元に置いてやるんだ。」
まるで子供みたいに嬉しそうなカレの笑顔。
「サトのプレゼントは夜、たのしみにしてっからな?」
「あ、うん…」
手編みのマフラーと帽子手袋セットは用意している。天野さんに似合うざっくりした帽子は耳付で、これが似合うのは東吾君か天野くんぐらいで…
「オレのも、夜ちゃんと使わせてもらうからな?」
「え?」
「オレから里理へのプレゼントだよ。オマエ拒否なしな?」
差し出された包み。今開けろっていうの?
「な、何これ!!」
表現できない…こんな下着どうやって付けろって言うの?
「今夜ココに泊まるからな。これ着るんだぞ、いいな?」
ちょっと、まって、実家に泊まりに来て、これあたしに着せて何する気??
「可哀想になぁ、今夜寝かせて貰えねーから、オマエ。」
「うそ…」
「サンタは嘘つかなーい。」
にやっと笑った天野さんはヒゲをはずしてあたしにキスをしてきた。それも 濃厚なヤツ。
「んんっ…」
身体まさぐられて、それはクリスマスのハードスケジュールで長く逢えなかったので、久しぶりの行為で…あたしは雅宏さんの腕から解放された頃には腰が抜けそうになっていた。
「じゃあ、早く降りてくんべ。」
そういってヒゲを付け直してにやっと笑って、階段を降りみんなのいる居間に 降りていく。
「もうっ!」
目の前に散らかされた薄いアイボリーのシフォン素地のベビードールを前にあたしは立ち上がれないままため息をついた。
−END−

back  next

HOMEアイドル小説目次フェイクTOP